マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

科学は数式を

 僕は、

 ――科学は数式を用いないと面白くならない。

 と、ずっと思っている。
「科学」というのは自然科学のことである。

 例えば――
 物理学の特殊相対論では、

 ――質量はエルルギーと等価である。

 と主張されるだけでなく、

  E = mc2

 というような数式が添えられる。
「E」はエネルギー、「m」は質量、「c」は光速である。

「添えられる」と述べたが、とんでもない――
 むしろ、数式のほうが特殊相対論の看板であったりする。

 以上は物理学の話で――
 他の分野では、数式で扱えぬ対象も、たくさんあるのだけれど――
 それでも、

 ――やっぱり科学は数式がなくっちゃね!

 と、僕は思う。

 高校の頃から、ずっとそうである。

 なぜだろう?

 もちろん――
 それは、僕が数式を好いているからに他ならない。

 数式が出てくると、なんとなくワクワクしてくる。

 が――
 では、なぜ数式が好きなのか?

 数学が物凄く得意なわけではない。
 むしろ、ドえらい数式は、苦手である。

 例えば、物理学の一般相対論で扱うテンソル解析などは、
(わけわからん!)
 と思う。

 でも――
 数式をみると、ワクワクする。

 この矛盾は何なのか?

 わからない。

 たぶん――
 子供がオモチャにワクワクするようなものなのだ。

 僕の甥が、今年で6歳になったのだが――
 たまに会って様子をみていると、ミニカーの類いに、なんとなくワクワクしているのがわかる。

 が――
 ミニカーが高級で複雑なものになっていくと――
 かえって好奇心は薄れるようだ。

(僕にとっての数式みたいだな)
 と、なんとなく思う。