マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

政局の面白さ

 福田首相民主党に連立構想を持ちかけ――
 同党の小沢代表が、これを固辞した。

 福田首相の発案は永田町に激震を起こしたようである。
 与党も野党も、

 ――え?

 といった反応であったときく。

 政局は一気に混迷しかけたが――
 民主党が連立打診を拒否したことで、とりあえずの落ち着きを示している。

 が、この先、どう転ぶかはわからない。
 一週間後には日本の政局地図が大きく塗り変わっているかもしれない。

     *

 政局は面白い。

 政治の本質から外れはするが、それでも、ついつい関心を向けてしまう。
 僕だけではあるまい――マスコミも首ったけになる。

 政局の面白さは人間の面白さだ。
 さらにいえば、人間の心理の面白さである。

 人の心は、外からはみえない。
 行動や発言から推し量るのみである。

 政局が混迷すると、関係者の行動や発言が変化に富む。
 そこが面白い。

 というよりも――
 惹き付けられてやまない。

 人間の生々しい部分が透けてみえる。

 何かと似ている。

 そうだ。

 恋愛だ。

 いや――
 あまりにも異質にすぎる両者だが――
 少なくとも表層的には――

 恋愛の行方を追うのは面白い。
 そして、政局の面白さは、そこに通底している。

 そう考えると、納得ができる。

 ただし、当人は、それほど面白がってもおられまい。
 恋愛の当事者が、常に面白がってはおられないのと同じである。