マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

サンタクロースは太っていてはダメなのか

 今夜はクリスマス・イブなので――
 少しは、それらしい話題を――

     *

 アメリカで、太ったサンタクロースに批判の声が上がっているという。

 最初は冗談かと思ったが――
 どうやら大真面目の議論らしい。

 ロイターが配信するネット・ニュースによれば――
 アメリカ軍の軍医総監代行を務める人物が、

 ――子供たちが尊敬する人物は、健康的な食生活を営み、適度な運動を欠かさぬことが大切だ。

 と――
 大真面目に指摘しているそうである。

 ――サンタクロースよ、スリムたれ!

 というお達しだ。
 そのためには、

 ――ブートキャンプに参加せよ!

 とも――

 本当に冗談ではないのだろうか?

 どうも本気らしいということがわかった上で――
 改めて、そのネット・ニュースの記事を読み返してみたら――
 かなり盛大に笑いたくなってしまった。

 なるほど――
 ビリーズ・ブートキャンプならぬ、サンタズ・ブートキャンプか――

 それはそれで、面白そうではある。
 誰も真面目には取り合わぬと思うが――

 この軍医総監代行は、肥満が健康に与える悪影響は理解できていても――
 サンタクロースという伝統的人物像の重みは、ほとんど理解できていないようだ。

「サンタさん」が痩せたら「サンタさん」ではなくなってしまう。

 この軍医総監代行――
 心に遊びをもてない人なのかもしれない。

 そういう人物を重要なポストに就けてしまう組織は、どこか危なっかしい。

 何をしでかすか、わからない。

 あ。
 軍医総監代行というのは、実はゼンゼン重要なポストではないのかも――
 最後に「代行」と付いているからな。