マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

薄着を好む人は

 今日は少し暖かくなるときいたので――
 いつもより薄手のカーデガンのようなものを羽織って――
 その上から、いつもと同じコートを羽織ったのだが――

 寒いこと、寒いこと――

 コートの下が少し違うだけで、こんなにも体感気温が違ってくるのか、と――
 かなり、驚いてしまった次第――

 なぜであろう?

 保温の鍵を握るのは空気の壁である。

 空気は熱を伝えにくいので――
 肌と外気との間に、どれくらい厚い空気の壁を作られるかが、保温の確度を高めると考えられる。

 空気の壁を作るのが衣服だ。

 おそらく――
 衣服と衣服との隙間よりも、衣服自体が空気を含んで壁になっている。

 今日の僕の場合――
 薄手のカーデガンでは、十分な空気を含み込めなかったのであろう。

 とはいえ――
 カーデガンの厚さが、ほんの少し変わっただけで――
 こんなにも外気の冷たさが身にしみるとは――

 少し甘くみていたか。

 いつもなら、厚着を選ぶ。
 今日は、ちょっと油断した。

 ところで――
 薄着を好む人は、その辺を、どう処理しているのであろう。

 女性であろうと男性であろう、薄着を好むということは、体型が露になっても構わない、ということであろう。

 ということは――
 たぶん、それなりにスマートな体型を維持しているであろうから――
 皮下脂肪などは、うんと少ないに違いない。

 実は、皮下脂肪も保温の鍵を握っている。
 皮下脂肪の厚い人は外気の冷たさに耐えやすい。

 が――
 薄着を好む人は、その皮下脂肪も少ないわけだ。

 となると――
 いったい、どうやって寒さを凌いでいるのであろう。

 気になる。

 ガマンあるのみなのか。