マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

梅雨といえば

 ここ2、3日、仙台は猛暑が続いたのですが――
 今日は、夕方すぎから霧雨が降り注いでおります。

 夜、タクシーに乗ったら、運転手さんが開口一番で、
「いや~、ようやく梅雨らしくなりましたな」
 と笑っておられました。

 霧雨程度なのに「梅雨らしく」というのは――
 たぶん、雨の量のことをいったのではなく、肌寒さのことをいったものです。

 今日も日中は暑苦しいほどだったのが、夜になるとジャケットを羽織ってちょうどよいくらいまでになりました。

(そうそう、これこれ――これくらいの寒さが、仙台の梅雨なんだよね)
 と、いいたい気分になっておりました。

(梅雨が蒸し暑いと、どうも調子が狂うんだよね)
 と――

 仙台に住むようになって15年がすぎました。

 それまでは関東以西に住んでおりました。
 その頃は、梅雨といえば、蒸し暑い季節でした。

 仙台では、肌寒い季節です。

 この肌寒さがシックリくるようになるということが――
 仙台の暮らしに十分になじんできた、ということなのですね。