TVのCMをみていると、本当に感心してしまうのです。
単に、
――この商品を買って下さい。
といいたいだけなのに――
あの手この手で、みる者を楽しませようとする――
一種のエンターテインメントといってよいでしょう。
そういえば、
――15秒の芸術
などと呼ばれたりもしますね。
たしかに、芸術ですよ。
少なくとも映像作品であることは、間違いありません。
そういうCMを敵視する人が、たまにいます。
――人々を洗脳し、無用の買い物を強要する。
といって――
たしかに、そういう一面はありますが――
そんなに目くじらを立てることもないでしょう。
無用の買い物をするかしないかは――
日頃、TVのCMをみているかみていないかに、かかっているのではなく――
買い物をするときに、本当に必要な物だけを手に入れようとしているかしていないかに、かかっているのですから――
TVのCMに洗脳されて、つい余計な買い物をしてしまう人は――
TVのCMをみていなくても、余計な買い物をする人なのだと感じます。