医療と政治とは地続きだと感じることが多々あります。
医療は、基本的には、個人の健康を守り、個人の幸福を求める営みですが――
残念ながら、全ての個人について、完璧な健康を堅持し、最上の幸福を追求するには、医療資源が足りません。
医療資源とは、医療にかかる物資、設備、人手、時間などです。
したがって、限られた医療資源をどう分配するのか、という話になります。
何かの話に似ていますね。
そうです。
財政の話に似ています。
限られた予算をどう分配するか――政治の本質です。
医学生の教養教育に政治学は必須ではないでしょうか。
真似事でもいいから、何らかの政治学を教えるほうがいいと感じます。
ちなみに――
経済学なら、すでに教えられています。
僕は大学時代は医学を専攻していたので――
何となく覚えています――しょせん、真似事の域を出ませんでしたけれど――(苦笑