マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

自然の振る舞いは人知を越えている

 いわゆる理科系の勉強をしていない人の最大の弱みは、

 ――自然の振る舞いは人知を越えている。

 という事実を実感しにくい点でしょう。

「自然の振る舞い」とは、自然現象のことです。

 その日の天候、人体の病気、火山の噴火、地震の発生――
 これらは、皆、自然の振る舞いです。

 自然の振る舞いの多くは、人の予測が及びません。

 たまに及ぶことがあるので厄介なのですが――
 そういうことは、まあ、滅多にありません。

 自然とは、そうしたものです。

 これを実感できていない人と実感できている人との間には――
 埋め難い溝が生じています。

 たいていは感情論に変貌するのです。

 ――天気予報くらい100%の確率で当てろ!

 ――きさま、天気がどういうものか知らんのか!

 という具合に――

 自然の振る舞いが人知を越えているということを実感できていない人は――
 一日も早く実感できるように努力をするべきでしょうし――
 すでに実感できている人は――
 まだ実感できていない人に丁寧に説明する手間を惜しんではいけないでしょう。