僕は、気分の落ち込むことがあると、すごく眠くなるのですよね。
例えば、昼間にイヤなことがあると、その日の夕方には、もう眠くなる――
医学書には、
――うつ病で落ち込んでいる人は不眠に苦しんでいることが多い。
と書いてあるのですが――
最近では――
うつ病で落ち込んでいるようにみえるにもかかわらず、なぜか不眠で苦しんでいる様子がなく、むしろ過眠が目立っている――
という事例が多く報告されています。
そのような「うつ病」は、
――非定型うつ病
と呼び習わされているのですが、
――この非定型うつ病は、本当にうつ病なのか?
という疑問が提示されています。
つまり、
――何か理由があって気分が深く落ち込んでいるだけではないのか?
ということですね。
うつ病とは、本来、理由がないのに気分が深く落ち込んでいる状態を指すとの見解があります。
僕も、この見解に賛成です。
人は、気分が落ち込むと眠くなる――
とても眠くなって、たくさん眠ることで、気分の落ち込みを和らげている――
けれども――
たまに、脳の働きに何らかの不具合が生じ、気分が落ち込んできても、とくに眠くはならず、その結果、いつまでも気分の落ち込みが続いてしまうようなことがある――
それが本物のうつ病――定型うつ病――ではないか、と――
以上は、僕の思いつきを言葉にしただけであり、きちんとした学説などでは断じてありませんが――
何かイヤなことがあって眠くなったりすると、僕は、この思いつきについて、いつもあれこれと考え始めるのですよね。