人を笑わせるには、
――人の自然な思考の流れ
を乱すのが基本だと考えられます。
人は、誰かによって、
――え?
と気持ちよく惑わされることで――
つい笑いたくなるのです。
もちろん、人を笑わせるには、ただ「人の自然な思考の流れ」を乱せばいいというわけではありません。
乱し方にはコツがあって――
程よく乱さなければ、「笑い」が「怒り」や「呆れ」に変わるのです。
では、どうやったら程よく乱せるのか――
具対的な方法論は多岐にわたるでしょう。
また、その方法論の実践には、十分な経験や卓越した素質が求められるはずです。
ですから――
ここでは深入りをしません。
一つ、いえることは――
「人の自然な思考の流れ」を程よく乱すには、
――「人の自然な思考の流れ」を正しく追える。
ということが必要だということです。
なぜならば――
「人の自然な思考の流れ」の行き先が正確によめなかったら、その「流れ」を程よく乱せるわけがありませんから――
人を笑わせることが得意な人たちというのは――
実は「人の自然な思考の流れ」を追うことに長けているのです。
つまり、極めて真っ当な情報収集や論理構築がソツなくこなせるということです。