何か話を振られたときには――
結局は黙っているほうが得であると思います。
もちろん――
日本での話です。
アメリカでは、おそらくは黙っているほうが損でしょう。
黙っている人をみると――
日本では、
――あの人にもいいたいことはあるはずなのに、じっと我慢をして黙っているのだ。
とみられます。
アメリカでは、
――あいつは、何かいいたいことがあるときでさえ、何もいえないくらいに愚かなのだ。
とみられるそうです。
日本の会話で、アメリカ式のお喋りを持ち込むと、どうなるか。
おそらく、
――あいつは、とくにいいたいことがないときでさえ、黙っていられないくらいに愚かなのだ。
となるでしょう。
そうではなくて――
せめて、
――あの人も、できれば黙っていたいはずなのに、じっと我慢をして喋っているのだ。
と思うようにしたいものです。