マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

ないよりはマシ、ないほうがマシ

 設備の古いホテルなどに泊まると――
 備え付けのシャワーの不具合で十分な量のお湯を浴びれないことがあります。

 このときのもどかしさというのは――
 ある種、独特の感覚でして――

 喩えていうならば、

 ――穴だらけの毛布に包まって寝ている感覚

 あるいは、

 ――虫喰いの新聞紙を読まされている感覚

 です。

 毛布に包まって温かいはずなのに、なぜかスースーと風通しが良すぎる感じ――
 新聞紙に多くの文字が印刷されているのに、なぜか情報の主旨が掴めない感じ――

 そんな毛布や新聞紙を、

 ――ないよりはマシ

 とみるか、

 ――ないほうがマシ

 とみるか――
 それは、最終的には、個人の好みの問題に帰結するのでしょうが――
 どちらを好むにしても、積極的には採りたくない選択肢ですね。