学生の能力の高さというものは、決して試験の点数で測れるものではなく――
所詮は、教師の主観的な印象で評価せざるを得ないものだ、と――
僕は考えています。
その「主観的な印象」の中身とは、
――どれくらい学び取ったか。
――学び取ることで、どれくらい自分を変えることができたか。
です。
少し言い換えれば、
――どれくらい知性が柔軟か。
ということになります。
この評価は、教師の「主観的な印象」であると同時に、学生の「先天的な性質」を反映したものです。
つまり――
教師は、結局は、学生のことを、その持って生まれた資質でしか評価できないということです。
本当に、その程度の評価かしかできないのであれば――
評価段階は単純でいいのですよね。
――可
と、
――不可
とがあれば、十分です。