去年の3月11日以降――
地震がきたときの心構えがガラっと変わりました。
去年の3月11日以前は、
――今どれくらいの震度だったのかな~?
とか、
――震源はどこだったのかな~?
といったことを漠然と思うだけだったのですが――
以後は、
――津波は来るか?
――来るなら、いつか?
といったことを具体的に懸念するようなったのです。
もちろん――
そのように僕の心構えが変わったのは――
僕が、去年の3月11日に、津波の猛威を目の当たりにしたからです。
津波というのは、海水だけがくるのではなくて――
瓦礫もくるのですね。
海水によって押し流される瓦礫です。
あんなものに追いかけまわされるのはゴメンですから――
ちょっと大きな地震がくると、すぐに津波のことを思うようになりました。
もし津波がきそうなら、少しでも安全な場所へ避難しよう――
そう思うのです。
そのときに、仮に海の近くにいなくても――
すぐに津波が頭をよぎります。
どんなに内陸部にいたとしても――
それは変わらないでしょう。