きょう――
ある薬剤について、
――「ひれつせい」が証明された。
という話を聞きまして、
(え? 卑劣性? 薬剤の卑劣性って、なんだ?)
と勘ぐりました。
正しくは「非劣性(ひれっせい)」――「劣っているわけではないということ」だったようで――
つまり――
その薬剤が、すでに有効であることが示されている他の薬剤と比べて遜色なく有効であったことが示された――
という話だったのです。
「非劣性」と「卑劣性」とでは、大違いですよね。
「薬剤の卑劣性」といわれたら――
どう考えても、ただごとではないような気がしませんか。
純粋に娯楽の観点だけで捉えたら――
面白そうなミステリー小説の題名にでもなりそうですが――
純粋に医療の観点だけで捉えたら――
けっこう深刻な問題提起の警句となりえましょう。
ですから、「薬剤の非劣性」が「薬剤の卑劣性」と聞こえたときには――
かなり本気でビックリしてしまいました(苦笑