マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

そういう舌禍が

 どんなに慎重な人でも、うっかり口を滑らせる――
 ということはあるでしょうね。

 人は、本音のままに発言をしていたら――
 たいてい周囲の人たちとは仲良くやっていけません。

 いわゆる、

 ――舌禍

 という名の落とし穴ですね。

 この「舌禍」――
 意外に、本音むき出しということは、そんなになくて――

 むしろ――
 むき出しの本音をいうまいとして――
 とっさに繕った“本音もどき”であることが多いように思います。

 とっさに繕っているから、本音が透けてみえている――

 けれども――
 本人は、繕ったつもりでいるから、むき出しの本音は何とか隠せたと思っている――

 そういう舌禍が――
 けっこう多いように思います。