マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

怒りを顕わにすることで

 怒りを顕わにすることで、得をするというのは――
 基本的には、そんなにないと思うのですよね。

 むしろ、損をすることが多い――

 にもかかわらず――
 怒りを顕わにする人がいる――

 なぜなんでしょうね。

 ……

 ……

 ひとつの考え方としては――
 損得勘定を越えて怒りを顕わにしている――

 ――私は怒りたいのだ! 損得は関係ないのだ!

 ということですね。

 もうひとつの考え方としては――
 ごく稀に得をすることがあるから――

 つまり――
 怒りを顕わにすることで、たいていは損をするわけだけれども――
 ごく稀に、その怒りに怖気づいてしまった人が、自分の思い通りに動いてくれた――
 だから、とりあえず、怒りを顕わにしてみることにした――

 そういうことです。

 もし、仮に、

 ――10回のうちの1回で得をすれば、もうけもの――

 と考えるのなら――
 たしかに、怒りを顕わにする人の考えも、少しはわかる気がします。

 あくまで、「少しはわかる……」ですけれど――