ルールを知っているということと――
そのルールに則れるということとは――
まったく別ですね。
ルールに則れるようになるためには、そのルールを単に知っているだけではダメで――
そのルールに則る経験をたくさん積む必要があります。
ですから――
ルールに則れない人をみかけたときに、その人が、そのルールをよく知らないのかというと――
そうとは限らなくて――
知ってはいるけれども、うまく則れないだけかもしれない――
それなのに、
――あなたはルールを知っているか。
と、つい訊いてしまう――
余計な質問です。
知っているか否かは――
実は、どうでもいいのですね。
知らないのなら、教えればいい――あるいは、すぐに確認すればいい――
問題は――
どうやったら、うまく則れるようになるか――
つまり――
そのルールに則る経験をいかにたくさん積ませることができるのか、です。