――平日の安穏
という概念が成り立ちうると――
僕は思っています。
「平日の安穏」とは――
平日にこそ感じられる安穏のことです。
ただし――
例えば、平日の忙しい日程の中で、つかの間の休息を味わっているときの安穏ではなくて――
――平日の通常の忙しい日程にさらされている最中に感じられる安穏
です。
例えば――
職場で課せられている膨大な業務をいつも通りにこなしている最中に感じられる安穏のことですね。
裏を返すと、
――休日の不安
というのも十分に成り立ちうる、ということです。
「休日の不安」とは――
例えば、いつもとは違う休日の出来事や人間関係などに戸惑い、途方にくれるときの不安です。
もう少し具体的にいうと――
平日は滅多に顔を合わせない娘と一緒に休日の食卓を囲む父親の不安とでもいいましょうか。
……
……
今のような連休のあとというのは――
平日の安穏をことさらに意識してしまいますね~。