マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人は、あえて楽ではない方向へ

 人は弱いものです。
 すぐに楽な方向に流される――

 が――
 楽な方向に流されると――

 その後で――
 ときに悲惨な結末が待ち受けているものだから――
 気が気でないのです。

 ちょうど――
 川で流されていると――
 いつの間にか大洋に押し出されてしまったり――
 あっという間に滝壺へ落ち込んでしまったり――

 ですから――
 人は、あえて楽ではない方向へ突き進み、くらいつき、しがみつく――

 そうすることで何がしかの安息を得ようとするのが――
 人の生の営みの実相でしょう。

 その安息は、決して恒久の安息ではありえなくて――
 いうなれば、川岸の草木に手を伸ばして掴んで何とか一息つくかのよう安息ではあるのですが――