マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

片思いというのは

 片思いというのは――
 一般には、大変にツラいことだと思われていますが――

 それは――
 その「思い」の中に利己心があるからこそ、ツラいのであって――

 もし、片思いの中の「利己心」がキレイさっぱり昇華されきっていたならば――
 片思いというのは、まことに崇高な理念に違いありません。

 このことは――
 1度や2度くらい片思いをしただけでは、なかなか気づかなくて――

 何度も繰り返し片思いをしてこそ――
 たしかに、

 ――はたと

 気づけます。

 なぜだか、わかりますか。

 それは――

 ……

 ……

 片思いを繰り返しているうちに――
 それとなく、わかってくるのです――自分自身の利己心に――

 利己心にとらわれてしまっている醜い醜い自分自身の後ろ姿に――