物事には――
良い面と悪い面とが必ずあるものですが――
もう1つ、「良い」とも「悪い」ともいえない――どちらともとれない面というのもありまして――
物事のそうした面を伝えたいときには――
伝え方に工夫が必要なのですね。
中立的な伝え方に徹するということです。
――中立的に――
というのは、
――曖昧に――
というのとは、ちょっと違います。
――明確に中立的に――
ということです。
それは――
例えば、
――「良い面」を褒めているようだが、褒め方が曖昧なので、何となく中立的になっている。
というのや、
――「悪い面」を貶(けな)しているが、貶し方が曖昧なので、何となく中立的になっている。
というのとは、根本的に違うということです。
当然――
中立的な言葉をたくさん知っていて、かつ中立的な表現の技法に長けている必要があります。