マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

空腹を感じることが

 空腹を感じることが体調を維持する上では欠かせない――
 という考え方があります。

 いつもお腹いっぱいを感じていたのでは体調を崩してしまう――
 ということです。

 ヒトの体は、長い進化の過程で形作られてきたと考えられます。

 その長い過程で、ヒトは、

 ――空腹が当たり前

 の生活を送っていたはずです。

 ヒトが空腹の感じる余地を失ったのは――
 ここ数十年の出来事――それも、いわゆる先進国に限った出来事――に違いありません。

 よって――
 ヒトの体は、いつも空腹を感じていることが前提で形作られている、と考えるのが自然です。

 空腹といえば聞こえは悪くありませんが――
 もう少しキツい表現を採れば、

 ――飢餓感

 ですよね。

 有史以来、人類を長らく苦しめてきたはずの感覚です。

 当然のことながら、適度な飢餓感が健康的なのであって――
 過度の飢餓感は不健康です。

 飢餓感を覚えすぎてもいけないし、満腹感を覚えすぎてもいけない――
 そんなふうに、ヒトの体はデザインされているに違いありません。