冗談には――
品の良い冗談と品の良くない冗談とがありまして――
冗談が下手な人というのは――
品の良くない冗談をいってしまって周囲の人たちを不快にさせることが多いのですが――
当人は、その実態がわからずに――
そんな周囲の人たちを、
――冗談のわからぬ無粋な連中が!
と切り捨てたがるのですが――
不快の原因は、冗談の不可解性にあるのではなく、品のなさにあるのですね。
ですから――
もう、どうしようもなく話が噛み合ってこないのです。
つねに冗談をいおうとする姿勢は結構なことですが――
何か冗談をいうときは――
人々に広く喜ばれる冗談は、ほぼ例外なく品が良い――
ということを肝に銘じるのが良いと思います。