マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

真に優れたリーダーは

 組織のリーダーは、もちろん、ビジョンを示すのが役割ですが――
 ただビジョンを示すだけではダメでして――
 
 ビジョンを示す前に――
 組織のフォローワーたちの資質を正確に見積もっておく必要があります。
 
 どんな組織も、
 
 ――無い袖は振れない。
 
 のです。
 
 組織は、その組織に秘められたポテンシャル以上の能力を、偶然に頼ることなく、恒常的に発揮することは、ありません。
 
「組織に秘められたポテンシャル」とは、とりもなおさずフォローワーたちの資質の掛け合わせです。
 
 ここでいう「資質」とは、能力および能力を下支えする個性や経験を指します。
 
 フォローワーたちの資質を正確に見積もっておくことなしに――
 いくら大胆かつ繊細、あるいは豪快かつ緻密なビジョンを示したところで――
 組織は能力を発揮しません。
 
 そういうリーダーは、たまたま資質の優れたフォローワーたちの集まった組織では、優れたリーダーに成り上がりますが――
 そうでない組織では、愚かなリーダーに成り下がります。
 
 真に優れたリーダーは、組織のポテンシャルを100%に発現させるリーダーです。
 組織に秘められたポテンシャル以上の能力を、偶然に頼って発揮させようとするリーダーではありません。