安全保障関連法制が、本日未明、成立したそうですね。
この法案を巡る国会の採決の仕方は、
――強行採決だ!
――いや、強行ではなかった!
と、法案への立場によって様々に異なるようですが――
それくらいに“激しい”やりとりが行われたという事実認定については――
おそらく誰にも異論はないでしょう。
その様子を、報道機関の多くが、
――与野党の激しい攻防
と表現していましたが――
(与野党の攻防? はて?)
と――
思わず首をひねってしまいました。
(いったい、どっちが攻めて、どっちが守っていたのか)
と――
……
……
与党が守って、野党が攻めていたのでしょうか。
それとも――
野党が守って、与党が攻めていたのでしょうか。
……
……
これが、意外に難しいのですね。
報道の内容をつぶさに振り返るほどに――
攻守の図式が見えなくなってきます。
……
……
たぶん――
どちらも守っていたのでしょうね。
だからこそ、ああいう“激しい”やりとりになったのだろうと想像します。
人は、何かを守るときには、けっこう切羽詰まりやすいものですから――