マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「nude」は良いけど「ヌード」はダメ

 アメリカの男性誌『プレイボーイ』が――
 来年からヌード写真の掲載をやめるそうですね。

『プレイボーイ』は、1953年の創刊――
 創刊号の目玉企画は、女優マリリン・モンローのヌード写真でした。

 時の要人たちへのロング・インタビューを掲載するなど、硬派な企画も目立ち――
 硬軟を併せ持った男性誌として世界中で販売されてきましたが――

 その“軟”のほうに大ナタを振るう決断を――
 現編集部は下したようです。

 その理由は、

 ――ネットが普及した現代、ヌード写真は、わざわざ男性誌を買わなくても自由に閲覧できる。

 というものだとか――

 たしかに……。

 ……

 ……

 まさに英断といえましょう。

 当然ながら――
 ヌード写真の掲載をやめることで販売部数が減る可能性に不安は覚えたはずですが――

 そうはいっても、やはり――
 ネット社会の時流に逆らうのは愚かなことですよね。

 ちなみに――

     *

 僕は、

 ――ヌード

 という言葉が大嫌いでして――

 いえ――
 英語の「nude」は、別によいのですよ。

 嫌いなのは――
 日本語の「ヌード」です。

(なんだよ、わざわざカタカナなんかにして!)
 と思います。

(潔く「裸」とか「裸体」で、いいじゃないか!)
 と――

(「裸」や「裸体」という言葉が気恥ずかしくて使えないんだったら、裸や裸体のことなんか扱うなよ!)
 と――
 ずっと、そんなふうに思ってきました。

 10代の頃から、ずっとです。

 なので――
 そういう意味でも、アメリカの男性誌『プレイボーイ』が“ヌード”写真の掲載をやめると決断したことには、大いに好感を持っております。

 これを機に、「ヌード」という言葉が駆逐されて、なくなってしまえばよいのに――
 とも思っておりますが――

 そうはいかないでしょうね(笑