マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「さようなら」よりは「ありがとう」

 きのう――
 街中を歩いていたら、

 ――2015, Merci!  2016, Bonjour!

 と書かれた看板のようなものが――
 目に入ってきました。

 たしか、フランス語の「ありがとう」が「Merci(メルシー)」で、「こんにちは」が「Bonjour(ボンジュール)」のはずですから――
 たぶん、

 ――2015年さん、ありがとう。2016年さん、こんにちは。

 といった意味になるのだと思います――フランス語のことは、よくわかりませんが――

(こんなフレーズを見ていると、来年が2016年なのか2015年なのかが、わからなくなっちゃうよ~)
 と、心の中で苦笑いをしつつも――

 いいたいことは、よく伝わってきました。

 やっぱり、「2015年」には、「ありがとう」のほうがよいでしょうね――少なくとも、「さようなら」よりは――

「さようなら」では、ちょっと寂しすぎる……。

 ……

 ……

 以下――
 つい先ほど、ネットで確認したことです。

 フランス語で「さようなら」は、

 ――Adieu (アデュー)

 が有名ですが――

 これは、永遠の別れに用いる言葉であり――
 日常の別れには、

 ――Au revoir (オ フヴォワーフ)

 を用いるのだそうです。
 この言葉には、「また会いましょう」の意味もあるのだ、とか――

 ということは――
 もし、「2015年さん、さようなら。2016年さん、こんにちは」をフランス語でいうなら、

 ――2015, Adieu!  2016, Bonjour!

 となるのでしょう――だって、2015年は2度と戻ってこないわけですから――

 ……

 ……

 などというふうに考えると――
 なんだか恐い感じがしませんか――ちょっと寂しすぎて――

 もちろん――
 論理的には完全に整合性がとれているのですが――