一人ひとりの顔を思い浮かべながらの百人と――
百人をひとまとめに思い浮かべながらの百人とでは――
同じ「百人」でも重みが違います。
――百人
といった瞬間に――
それは、一つの塊となる――
一人ひとり百様の顔があるにもかかわらず――
一つの塊となる――
一つの塊となった百人は――
たぶん、それほど重くはない――
……
……
この「百人」が――
「千人」になっても――
「一万人」になっても――
「十万人」になっても――
「百万人」になっても――
「一千万人」になっても――
「一億人」になっても――
ことの本質は――
変わりありません。
大勢の人々が属する組織を総べる者は――
この「百人」の重みに敏感であるのがよいでしょう。