――組織はトップしだい。
とは――
よくいわれることですが――
たいていは、
――組織はトップの力量しだいで、いくらでも強くなる。
という文脈です。
もちろん――
その逆もあるわけで――
すなわち、
――組織はトップの過ちによって、簡単に瓦解する。
という文脈です。
深刻なのは、
――どんなに力量のあるトップでも、過ちをしないとは限らない。
ということです。
組織をすこぶる強くしたトップが――
たった一度の過ちで、組織を瓦解せしめる――
ということも――
ないとはいえません。
この、
――力量のあるトップの、たった一度の過ちをいかにして防ぐか。
というのは――
組織論における重要なテーマの一つでしょう。
カギの一つは――
巷間いわれるように、
――トップと同じ視点に立ち、それと同等かそれ以上の力量があり、かつトップの座を決して脅かさそうとしない補佐役の選定
ですが――
そんな補佐役となれるような人材を招聘したり育成したりするのは――
至難の業です。