マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人々の物語 → 恋愛

 人々の物語をきちんと描こうと思ったら――
 必ずや恋愛の要素が必要となるでしょう。

 記号で書けば、

  人々の物語 → 恋愛

 です。

 なぜ、そういえるのか――

 ……

 ……

 人にとって基本的な本能は2つあります。

 ――食欲

 と、

 ――性欲

 との2つです。

 これらのうち――
 食欲は個の維持・存続に必要であり――
 性欲は種の維持・存続に必要です。

 人々の物語とは――
 要するに――
 人と人との関係の物語であり――
 ひいては社会の物語であり――
 ひいては種としてのヒトの物語です。

 当然――
 重要になってくるのは、

 ――食欲のこと

 ではなく、

 ――性欲のこと

 つまりは、

 ――恋愛

 です。

 ……

 ……

 もし、これが、“人々の物語”ではなく、“人の物語”であれば

 ――性欲のこと

 より、

 ――食欲のこと

 のほうが重要になってくるでしょう。

 つまりは、

 ――美食

 とか、

 ――食通

 とかですね。

 そういう物語を――
 稀にみかけます。