マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

民主主義になじむ元号の扱い方

 ――民主主義になじむ元号の扱い方がある。

 ということを――
 きのうの『道草日記』で述べました。

 では――
 それは、どんな扱い方か――

 ……

 ……

 簡単です。

 民主主義の手続きに沿って元号を決めたり、変えたりする――
 という扱い方です。

 具体的には――
 民意で決めたり、変えたりする――

 ……

 ……

 最も手っ取り早い方法は、

 ――選挙

 です。

 (それこそ国民投票で決めたらいい)
 と――
 僕は思っています。

 ……

 ……

 ――国民投票

 というと――
 昨今ではイギリスの混乱ぶりが思い浮かびます。

 例のヨーロッパ連合からの離脱の是非を問うた2016年の国民投票です。

 今日、

 ――重要な国策を国民投票で問うたことは失敗であった。

 と、多くの識者が評していますが――

 実際には――
 重要な国策を問うたことが失敗であったのではなく、社会にもたらす利益や損害の規模の大きさを度外視して問うたことが失敗であった、と――
 僕は考えています。

 裏を返すと――
 たとえ重要な国策であっても、社会にもたらす利益や損害の規模が大したことなければ――
 国民投票で問う意義は十分にある――
 ということです。

 そのような国策の典型として、

 ――元号

 が挙げられる、と――
 僕は考えています。

 ……

 ……

 元号は、国民投票で決めたらよいのです。

 政府が有識者らに諮り、案をいくつか示させて――
 それら案の中から民意で選ぶ――国民投票で最も多くの支持を集めた案を採用する――

 そういうことです。

 ……

 ……

 もし、

 ――国民投票では大がかりすぎる。

 というのであれば――
 統計調査でもよいでしょう。

 政府が厳正な手続きを踏んで統計調査を行えばよいのです。

 統計誤差に意味がなくなるくらいの大差がつけば――
 誰も文句はいわないはずです。

 統計誤差が無視できなくなるくらいの僅差であれば――
 どちらも不採用にして、新たな案を示させてもよいでしょう。