マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

宇宙における生命の在り方を考える

 生命の本質に迫ろうとするときに立ちはだかる“壁”があることを――
 きのうの『道草日記』で述べました。

 ――たった1種類の生命しか知られていない。

 という“壁”です。

 そして――
 この“壁”を何とかコジ開けようとする人たちがいることも――
 きのうの『道草日記』で述べました。

 ――アストロバイオロジスト(astrobiologist)

 と呼ばれる人たちです。

 ……

 ……

 ――アストロバイオロジ―(astrobiology)

 という学問分野があります。

 ここ20~30年で確立された学問分野といわれています。

 ――アストロ(astro-)

 というのは、

 ――星、天体

 という意味です。

 そこから――
 しばしば、

 ――宇宙

 が連想されます。

 また、

 ――バイオロジー(-biology)

 は、ふつうに、

 ――生物学

 という意味です。

 よって、

 ――アストロバイオロジー(astrobiology)

 とは、

 ――宇宙生物

 という意味です。

 これにならえば、

 ――アストロバイオロジスト(astrobiologist)

 は、

 ――宇宙生物学者

 となります。

 ……

 ……

 ――宇宙生物

 ときくと、

 ――宇宙にいるかもしれない生物を研究するの?

 と思われる向きもあるかもしれません。

 実際に――
 それも大きなテーマにはなっているようですが――

 おそらく――
 真のテーマは、

 ――生命の起源や進化

 です。

 きのうの『道草日記』から繰り返し述べているように――
 地球上の生命は、

 ――たった1種類

 です。

 が――
 もし、宇宙に地球外生命が存在するならば――
 それは、

 ――別の種類

 の生命である可能性が高い――

 よって――
 その「別の種類」の生命を探査したり、その存在の可能性を吟味したりすることで、

 ――生命の本質

 に迫れるようになる――

 そんな考え方に――
 宇宙生物学は裏打ちされています。

 ただし――
 これとは別に、

 ――地球上の生命を宇宙へ移すには、どうしたらよいのか。

 ということも――
 宇宙生物学の主要なテーマになっているそうですから、

 ――生命の起源や進化

 だけが関心事なのではありません。

 たぶん、

 ――宇宙における生命の在り方を考える。

 というのが――
 宇宙生物学全体に通底している着想です。