――体育は得意(とくい)だけど、算数・数学は苦手だ。
という人は――
これまでの勉強の方法をちょっと変えるだけで――
算数・数学が体育と同じように得意になるかもしれない――
と、きのう、のべました。
……
……
――体育は得意だけど、算数・数学は苦手――
という人がいれば――
当然ながら――
その逆の人もいる――
つまり、
――算数・数学は得意だけど、体育は苦手だ。
という人もいるはずですね。
そういう人に――
ちょっと伝えておきたいことがあります。
そういう人は――
――体育は得意だけど、算数・数学は苦手だ。
という人が――
これまでの勉強の方法をちょっと変えるだけで――
算数・数学が体育と同じように得意になるかもしれない――
というのと同じように――
これまでの練習の方法をちょっと変えるだけで――
体育が算数・数学と同じように得意になるかもしれませんよ。
このことは――
小学生にとっては、かなり大切であろう、と――
ぼくは思っています。
みなさんくらいの年令ですと、
――算数・数学
が得意かどうかよりも――
――体育
が得意かどうかで――
学校での生活の様子が、けっこう変わってくるのです。
学校では、
――算数・数学
が得意でも、そんなには目立ちませんが――
――体育
が得意だと、けっこう目立つのですね。
すぐに、
――あいつ、すげぇ!
とか、
――カッコいい!
とかとなる――
それで――
同級生たちから一目を置かれやすいのですね。
同級生たちから一目を置かれたら――
学校でのコミュニケーションに積極的になれます。
学校でのコミュニケーションに積極的になれて――
コミュニケーションの経験(けいけん)をいっぱい積んで――
ときに大きな失敗をして痛(いた)い目にあえば――
算数・数学では学べないことを大いに学ぶことができます。
それは――
みなさんが、これから先の人生をすごしていく上で――
かけがえのない宝物(たからもの)となるのです。
……
……
――算数・数学は得意だけど、体育は苦手だ。
という人は――
たぶん――
そんなに多くありません。
少なくとも、
――体育は得意だけど、算数・数学は苦手だ。
という人よりは少ないでしょう。
が、
――少ない。
と思えるからこそ――
このことは、思わぬ落とし穴(あな)となりえます。
――算数・数学は得意だけど、体育は苦手だ。
という人は――
このことに十分に気をつけましょう。
『10 歳の頃の貴方へ――』