少なくとも今の日本では――
算数・数学の勉強をするときに――
多くの人たちが、
――問題をたくさん解(と)く。
ということに集中をしている――
と、きのう、のべました。
――問題を自分で作る。
ということをやっている人は、ほとんどいないであろう――
と――
……
……
そうなってしまう理由は――
いくつか、あるのですが――
いちばん大きな理由は、
――問題を自分で作る。
ということをやっていても、あまり意味がないから――
という理由です。
あるいは、
――問題を自分で作る。
ということをやるようには、だれからも、いわれないから――
……
……
今の日本で――
算数・数学の勉強をするときに――
多くの人たちが、
――問題をたくさん解く。
ということに集中をしているのは――
学校の先生たちが、
――問題をたくさん解きなさい。
と、いうからです。
では――
学校の先生たちが、なぜ、みなさんに、
――問題をたくさん解きなさい。
と、いうのかというと――
算数・数学の問題をたくさん解けば――
それら問題を短い時間で正しく解けるようになるからですね。
つまり――
学校の先生たちは――
みなさんが算数・数学を学ぶことによって、たしかに、
――数や形に関わる情報
を上手に扱えるようになっているかどうかをみるときは――
みなさんが算数・数学の問題を短い時間で正しく解けるようになっているかどうかに注目をするのですね。
もし――
学校の先生たちが――
みなさんが算数・数学の問題を自分で作れるようになっているかどうかに注目をするのであれば――
今ごろ多くの人たちが、
――問題を自分で作る。
ということに夢中(むちゅう)になっているはずです。
実際(じっさい)には――
問題を自分で作れるようになるには、どうしても、
――問題をたくさん解く。
ということをやらないといけないので――
学校での算数・数学の授業(じゅぎょう)の様子は、そんなに今と変わらないとはずなのですが――
それでも、
――問題をたくさん解く。
ではなく、
――問題を自分で作る。
が目的になれば――
算数・数学の授業の様子は、もう少し明るくて活発な雰囲気(ふんいき)になるでしょう。
例えば――
図画工作(図工)の授業のような雰囲気になると思うのです。
(ちょっと、おしいなぁ)
と思います。
『10 歳の頃の貴方へ――』