マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

問題を自分で作れるかどうか(1)

問題1

 一辺の長さが 10 cm の正方形ABCDがある。ただし、点A、B、C、Dは反時計回りに並(なら)んでいる。いま、辺ABの中点をE、辺DAの中点をFとし、点Dと点Eとを結ぶ線と点Cと点Fとを結ぶ線との交点をGとする。このとき、三角形BCGの面積を求めよ。

 

 この算数・数学の問題は――

 これと同じような問題をたくさん解いている人にとっては、まったく難(むずか)しくない――

 と、1月15日に、のべました。

 

 なぜ、

 ――難しくない。

 といえるのか、というと――

 

 これと同じような問題をたくさん解いている人は――

 問題文をちょっと読んだだけで――

 きのうまでに示(しめ)してきた、

 

  「90 ° 回転」型(がた)

  「〇 + ✕ = 90 °」型

  「砂時計(すなどけい)」型

 

 などの解き方が3つくらい、すぐに思いうかぶからです。

 

 よって――

 それら解き方のうち、いちばん自分にシックリとくる解き方で、さっさと解いてしまえばよいのですね。

 

 解き方が3つも思いうかんだら――

 その中から1つを選ぶのは、やさしいことです。

 

 学校の先生たちが、みなさんに、

 ――問題をたくさん解きなさい。

 というのは――

 そうした理由によります。

 

 が――

 

 ……

 

 ……

 

 1月13日に、のべたように――

 こうした解き方が3つ思いうかんでも――

 それだけでは、数や形に関わる情報(じょうほう)を上手に扱(あつか)えるようにはならないのですね。

 

 その情報を上手に扱えるようになるには――

 問題を自分で作れるくらいでないといけません。

 

 どんな問題が作れないといけないのか――

 

 ……

 

 ……

 

 例えば――

 こんな問題です。

 

   *

 

問題2

 一辺の長さが 10 cm の正方形ABCDがある。ただし、点A、B、C、Dは反時計回りに並んでいる。いま、正方形ABCDの対角線の交点をO、辺ABの中点をEとする。点Dと点Eとを結ぶ線DEを、点Oを中心に時計回りに 90 ° 回転させ、線CFとする。線CFと線DEとの交点をGとするとき、三角形BCGの面積を求めよ。

 

   *

 

 つづきは、あす――

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』