マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

数や形に関わる情報を扱うということ

 算数・数学の問題について、

 ――問題をたくさん解(と)く。

 ということに集中をしている人にとっては――

 

 例えば――

 問題1は、問題文を読んだだけで、

 
  「90 ° 回転」型(がた)

  「〇 + ✕ = 90 °」型

  「砂時計(すなどけい)」型

 

 などの解き方が3つくらい、すぐに思いうかぶことから――

 これら解き方に目をつけることで、問題2、問題3、問題4などの問題を自分で作りだすことができる――

 と、きのうまでに、のべてきました。

 

 問題1というのは、次の通りでした。

 

   *

 

問題1

 一辺の長さが 10 cm の正方形ABCDがある。ただし、点A、B、C、Dは反時計回りに並(なら)んでいる。いま、辺ABの中点をE、辺DAの中点をFとし、点Dと点Eとを結ぶ線と点Cと点Fとを結ぶ線との交点をGとする。このとき、三角形BCGの面積を求めよ。

 

   *

 

 一方――

 問題2、問題3、問題4は、次の通りです。

 

   *

 

 

問題2

 一辺の長さが 10 cm の正方形ABCDがある。ただし、点A、B、C、Dは反時計回りに並んでいる。いま、正方形ABCDの対角線の交点をO、辺ABの中点をEとする。点Dと点Eとを結ぶ線DEを、点Oを中心に時計回りに 90 ° 回転させ、線CFとする。線CFと線DEとの交点をGとするとき、三角形BCGの面積を求めよ。

 

問題3

 一辺の長さが 10 cm の正方形ABCDがある。ただし、点A、B、C、Dは反時計回りに並んでいる。いま、辺ABの上に点Eを、辺DAの上に点Fを、それぞれ角ADEと角DCFとが同じ大きさであるようにとる。点Dと点Eとを結ぶ線と点Cと点Fとを結ぶ線との交点をGとして、三角形DFGの辺DGの長さが辺FGの長さの 2 倍であるとき、三角形CDGの面積を求めよ。

 

問題4

 辺ABの長さが 10 cm で辺BCの長さが 20 cm である長方形ABCDがある。ただし、点A、B、C、Dは反時計回りに並んでいる。いま、辺DAの上に点Eをとり、点Cと点Eとを結ぶ線と対角線BDとの交点をFとする。角ABFと角BCFとが同じ大きさであるとき、三角形CDFの面積を求めよ。

 

   *

 

 これら4つの問題は――

 実際(じっさい)に解こうとすれば、すぐに、わかることですが――

 問題1も問題2、問題3、問題4も――

 ほとんど同じ、

 ――数や形に関わる情報(じょうほう)

 をテーマにしています。

 

 底辺の長さと高さとの比(ひ)が、

  1 : 2

 である直角三角形の情報などが、そうです――

 それだけではありませんが――

 

 ……

 

 ……

 

 この直角三角形の情報をしっかりと扱えているかどうか、ということこそ――

 問題2や問題3や問題4を問題1から作りだせるかどうか、ということなのですね。

 

 決して――

 問題1を短い時間で正しく解けるかどうか、ということではないのです。

 

 ……

 

 ……

 

 実は――

 問題1は、たまたま、いろいろな解き方を思いうかべやすいタイプの問題でした。

 

 よって――

 問題1の解き方の違(ちが)いを手がかりに、新たに問題2、問題3、問題4を作りだす――

 ということをしたのです。

 

 が――

 問題のタイプによっては――

 もう少し違った方法で新たな問題を作りだす――

 ということをします。

 

 例えば――

 

 おっと――

 

 ……

 

 ……

 

 その話を始める前に――

 まず、問題2、問題3、問題4の解き方を、ちゃんと示しておくべきでしょうね。

 

 もしかしたら――

 ぼくが出題ミスをしているかもしれませんしね(笑

 

 ……

 

 ……

 

 このつづきは、あす――

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』