きのうは問題2の解(と)き方について、のべました。
きょうは問題3の解き方について――
問題3は、次の通りでした。
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問題3
一辺の長さが 10 cm の正方形ABCDがある。ただし、点A、B、C、Dは反時計回りに並(なら)んでいる。いま、辺ABの上に点Eを、辺DAの上に点Fを、それぞれ角ADEと角DCFとが同じ大きさであるようにとる。点Dと点Eとを結ぶ線と点Cと点Fとを結ぶ線との交点をGとして、三角形DFGの辺DGの長さが辺FGの長さの 2 倍であるとき、三角形CDGの面積を求めよ。
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この問題は、どのように解くのか――
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角ADEの大きさと角DCFの大きさとを、ともに「〇」で表すと――
角DEAの大きさと角CFDの大きさとは、ともに「90 ° − 〇」で表されるので――
これらを、ともに「✕」で表すと――
〇 + ✕ = 90 °
である――
ここで――
三角形DFGについて――
角FDGの大きさは 〇 で、角DFGの大きさは ✕ であるから――
角DGFは、
180 ° −( 〇 + ✕ )
= 90 °
とわかる――
つまり、三角形DFGは直角三角形であるとわかる――
よって――
直角三角形CFDに注目をすると、三角形CDGも直角三角形であるとわかり――
直角三角形CFDと直角三角形CDGとは、ともに直角三角形DFGと同じ形・違(ちが)う大きさの直角三角形であるとわかる――
このことをふまえると――
直角三角形DFGの辺DGの長さが辺FGの長さの 2 倍であることから――
直角三角形CFDについて、辺DFの長さは辺CDの長さの 2 分の 1 であるとわかり――
直角三角形CDGについて、辺GDの長さは辺CGの長さの 2 分の 1 であるとわかり――
これらのことをふまえると――
辺DFの長さは 5 cmとわかり――
辺FGと辺GCとの長さの比は 1 : 4 であるとわかる――
よって――
直角三角形CFDの面積は、
10 × 5 ÷ 2
= 25 cm^2
とわかり――
直角三角形CDGの面積は、直角三角形CFDの 5 分の 4 であるとわかる――
よって――
直角三角形CDG――つまり、三角形CDG――の面積は、
25 × 4/5
= 20 cm^2
とわかる――
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問題3の解き方も――
ほとんど問題1と同じといってよいでしょう。
が――
問題1では辺DFの長さがわかっていたのに対して――
問題3では、それを自分で求めないといけないので――
問題1よりも少し難(むずか)しく感じられるかもしれません。
『10 歳の頃の貴方へ――』