――算数・数学にも無意識(むいしき)の部分はある。
ということを――
おとといから、のべてきました。
一方で、
――体育は無意識である。
ということを――
さきおととい――おとといの前の日――に、のべました。
これら2つのことを考えあわせると――
――算数・数学の学習には体育の学習に通じるところがある。
といえそうですね。
実際(じっさい)に、
(たしかに通じるところはある)
と、ぼくは考えています。
例えば――
体育も算数・数学も、どちらも得意(とくい)である人は――
計算の練習を、運動の練習と同じようにとらえ、計画を立てて行っていたりするのですね。
体の動かし方を、たった1日の練習で身につけるのが、とても難(むずか)しいように――
数や形の扱(あつか)い方も、たった1日の練習で身につけるのは、とても難しいのですが――
その難しさを――
体育だけでなく、算数・数学も得意な人というのは――
よくわかっています。
ふつう――
何らかの体の動かし方を身につけようとしているときには、
1)どんな体の動かし方を身につけようとしているのか、しっかり気にとめる。
2)一気に上手になろうとせず、少しずつ上手になっていくようにする。
3)体の動かし方をいくつかの部分に分け、一つずつ身につけていくようにする。
といったことに注意をするのがよい――
と考えられています。
数や形の扱い方を身につけるときも同じなのです。
1)どんな数や形の扱い方を身につけようとしているのか、しっかり気にとめる。
2)一気に上手になろうとせず、少しずつ上手になっていくようにする。
3)数や形の扱い方をいくつかの部分に分け、一つずつ身につけていくようにする。
といったことに注意をすると、よいのですね。
――体育は得意だけど、算数・数学は苦手だ。
という人は――
これまでの勉強の方法をちょっと変えるだけで――
算数・数学が体育と同じように得意になるかもしれません。
『10 歳の頃の貴方へ――』