ライブドアの堀江貴文さんが逮捕されましたね。
昨日のことです。
*
堀江さんは、好きでも嫌いでもありませんでした。
いや――
どちらかといえば、嫌いでしたね。
嫌いだから、例えば『道草日記』では一度も取り上げていないはずです。
取り上げると悪口を書きそうだったので――
堀江さんは私よりも一歳上でした。
ほぼ同年齢です。
が、
(若いな)
と思いました。
いい意味でも、わるい意味でもです。
行動力には敬意を表します。
あれは、なかなか真似できることではない。
が、ちょっと考え方の古い人だったのかなと思います。
――人の心は金で買える。
の文句も、特に新しくは感じませんでした。
むしろ、古く感じた。
歴史上、そう豪語しながら敗れ去った人間は、決して珍しくない気がします。
少なくとも、物語の中ではそうですよね。
民間企業が、自社の利益追求だけでなく、社会貢献にも注意を払うのが当然とされてきた時代です。
堀江さんは、そうした現代の流れに逆行していたようにも感じました。
御本人は否定されるでしょうがね。
以上のように、私は堀江さんを嫌っていたわけですが――
今回の逮捕劇で、見方が変わりました。
(この人、大化けするかも――)
と思ったのです。
天国から地獄を経験したわけです。
凄みが出ますよ。
深みといってもいい。
そこに期待をしたいのですね。
同情かもしれません。
優越感に基づく同情です。
そう思われても構いません。
私は期待します。
もし、堀江さんが真に人物ならば、必ず変わるはずです。
考えることや、いうことや、行うことが、です。
地獄をみた堀江さんが、どう変わるのか――
多くの人が、アッというようなことを、やってのける気がします。