生きていくのは大変ですよね。
辛いことだらけです。
「辛いこと」というのは、僕の場合、「腹が立つこと」と言い換えたほうが、しっくりときます。
僕は、よく温厚そうだといわれるのですが、実際は反対です。
しょっちゅう腹を立てています。
他にも、
――いつも皮肉っぽい笑みを浮かべている。
とか、
――人を小バカにしたような顔つきをする。
とかと、いわれます。
たしかに、そうでしょう。
そういうときは、実はハラワタが煮えくり返っているのです。
それを皮相の笑顔で一生懸命に抑えているのですね。
以前は、そんな自分が嫌いでしたが――
今は、それでもいいと思っています。
怒りを爆発させても格好が悪いだけなので――
人生の辛苦とは、僕の場合、ずばり怒りのことです。
*
突然、こんなことを書き始め、どうしたことかとお思いでしょう。
大丈夫です。
ご安心下さい。
僕の場合、こういうことを書けるときというのは、怒りとは無縁のときなのです。
ここ数日――
極めて心穏やかな時を過ごせております。