何事もバランスが大事なのですね。
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昨日の『道草日記』で触れた話――車の話です。
今日、再度ディーラーさんにいってきました。
実は僕の車、昨日から入院していたのですね、そのディーラーさんのところに――
で、いつもの整備士さんとお会いし、
「エンジンの不調の原因は何だったんでしょう?」
と問うと、
――どうも自動変速機(AT)のオイルを交換したことが原因らしい。
と、おっしゃるのです。
たしかに――
前日、近所のガソリン・スタンドでATオイルを交換してもらっていたのです。
(こんなことなら、交換しなければよかった)
と思いました。
ところが、
「ATオイルの交換自体は間違っていませよ」
と、整備士の方――
「ATにとっては、新しいオイルのほうがいいにきまっていますから――」
「エンジンがおかしくなっちゃったのに、ですか?」
「うーん、それは仕方ないんです。どこかをよくすると、どこかに必ず負担がかかっちゃうものなんです。バランスが崩れてしまうんです」
なんと!
それでは、人の体と同じではないですか。
うーん。
自動車というのは、ひどく無機質なものだと思っておりましたが、その道のプロに、
――バランスが大事――
みたいなことをいわれると――
妙に人間臭い存在に思えてきました。
バランスが大事――の典型が人の体ですからね。
明日から、いたわって乗ることにしましょう。