サッカー・ワールドカップ(W杯)で日本代表がオーストラリア代表に完敗してから、2日が経っています。
新聞やTVでは、様々な階層で様々な角度からの問題提起が、なされています。
このうち、僕らファンにとって最も大切だと感じるのは、
――何のために日本を応援するのか?
という問題提起です。
――単に日本が勝つところをみたいからか?
というものです。
たしかに、
――勝つところをみたいから――
というのは、容易には否定しがたい心理でしょう。
僕も、そうです。
日本代表が試合に勝って喜んでいるところをみたい――
が、勝負は時の運です。少なくとも最後の段階は、そうです。
勝つことがあれば負けることもある――
つまり、
――勝つところをみたいから――
というのは、明らかに損なのです。負けたときに疲れるだけですからね。
では、僕らは何のために応演するのがよいのか?
――勝っても負けても応援する――単に応援したいから応援する。
そういう立場があります。
一定の真理は含まれるでしょう。
が、僕は、その立場はとりたくない――少なくともプロ・スポーツが対象では、とりません。
では、何のために応援するのか?
――日本のサッカーが世界に貢献するところをみたいから――
それが僕の答えです。
勝敗は関係ない――世界のサッカー選手やサッカー・ファンを驚かせるようなサッカーをみせる――
――そんなサッカーがあったのか?
と驚かせる――それが貢献の中身です。
W杯で勝つことが目標ではありません。
優勝候補に挙げられることが目標です。
――あんな素晴らしいサッカーをするのだから、ぜひ日本を優勝させたい。
と、世界の人々に思ってもらうことが目標です。
もちろん、そのためには、ある程度は勝たなければいけませんよ。
が、勝ち自体は大した目的ではない――副産物にすぎないのです。
僕が日本のサッカーを応援するのは、一部の関係者に、そのような気概を感じるからです。
感じなくなったら、やめますよ。
そんなサッカーを応援したって全然、面白くないですから――