どうして男はわからないのでしょうね。
例えば――
若くて綺麗な女優さんの写真をみ、心の底から、
――美しい。
と思うようなときに――
その美が、人間としての美ではなく、あくまで人形としての美なのだということを――
いや――
僕は今「どうして男は」と書きましたが、厳密には「どうして僕は」と書くべきでした。
一般論に摺り替えるのは僕の悪いクセです。
それはさておき――
いやあ――もうホントに、どうかしていると思っています。
この世に、お人形さんみたいな女性など、決して存在しないとわかっていながら、お人形さんみたいな美を求めてしまう――
この理解力のなさ――節度のなさ――
いい加減、どうにかするべきですよね。
「人間失格」の烙印を押してやりたいと思っています、本来は――
もっとも――
ホントに押してしまったら、はたして物書きを続けていけるかどうか――
微妙なところですね、少なくとも僕の場合は――
当たり前のことですが――
女優さんは、お人形さんではありません。
いかなる女性も人間です。全ての男が人間であるように、人間です。
それをわかっていながら、僕は、お人形さんとしての美を、女性に求めてしまう――
だから――
本当は、わかっていないのです。
いかなる女性も人間であるということを――
でも――
わかりたくはない――
わかってしまったら、生きる意味を無くしてしまうかもしれない。
*
昨日は――
そんなアホなことを考えた一日でした。