マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

巨大なビニール袋

 仙台ロフトは、僕の家から、歩いて20分のところにある。

 今日――
 そこのインテリア・フロアで、収納箱を3つほど買った。
 縦35cm、横26cmくらいのヤツである。

 棚に陳列してあったのを、ひょいと持ち上げて、レジに持っていった。
 レジのお姉さんは目線を合わせようとせず――
 代わりに、奥から、オジさんが出てきて、

 ――あんた、こんなん3つも手で持って帰るんかい?

 みたいな顔をしていた。

 もちろん、持って帰るつもりであった。
 中身が入っていない収納箱など、軽々と持てる。

 が、レジのオジさんは、なおも、

 ――本気かよ?

 みたいな顔をし続けている。

 もしかして――
 僕の抱える一抹の不安を、正確に見抜いていたのか?

 今週の『道草日記』で、再三にわたって書いているように――
 僕は今、喘息(ぜんそく)に苦しんでいる。
 薬を飲んで、ダマしダマし出歩いている状態だ。

 こんな状態で、収納箱を3つも抱えて歩き始めると――
 すぐにゼロゼロが悪化するかもしれぬ。

(それを心配してくれてるのか?)
 と思った。

 が、2秒で、
(んなわけはない)
 と思い直す。

 レジのオジさんが困っていたのは――
 どの大きさのビニール袋にするべきか、ということらしかった。

 試行錯誤の上――
 ついに、縦横1mはあろうかという巨大なビニール袋が取り出された。

(ヒモか何かで縛れば済む話だろ?)
 と思ったが――
 口論になって、ゼロゼロが悪化しても、面白くない。

 結局、レジのオジさんは、巨大なビニール袋に、3つの収納箱を、いとも無造作に放り込み、僕に手渡した。

 何だか悔しかったので、その袋を持って、僕はネット・カフェに入った。
(全然おかしくないよね~)
 みたいな顔をして――

 店員さんは、僕を一目みるなり、

 ――げげ!

 と、一気にヒいた(気がした)

 それにしても――
 あんなに巨大なビニール袋を、僕は初めてみたよ。