昨夜は眠っていない。
たぶん、2時間くらいしか眠っていない。
こういう日に限って――
朝から夜まで、外で仕事があったりする。
お昼過ぎが難関だと思っていた。
ここでコックリコックリきてしまうと、午後の仕事に悪影響が出る。
ところが――
今日は、お昼過ぎに、ちょっと厄介な文書を作成していたせいか――
コックリの「コ」の字もこなかった。
そればかりか――
夜になり、いつものなら、とっくに眠くなっているはずの時間帯になっても――
一向に眠くならぬ。
お昼過ぎに作成していた「ちょっと厄介な文書」というのは、多分に論理的な実用文書であった。
『道草日記』に書くものとは、正反対の文章だ。
論理は、人の交感神経を刺激すると思っている。
猿が火炎に触れて慄然とするように――
人は論理に触れて慄然とするのではないか。
論理は、他者を攻撃するときに威力を発揮する。
心が和む論理というのは、ちょっと想像し難い。
お昼過ぎに論理にドップリつかったせいで――
僕の交感神経が迸(ほとばし)った。
しばらくは眠れそうにない。