レオナルド・ダ・ビンチは15世紀の人だ。
学問・芸術を問わず、種々の分野で、天才的な人であったという。
例えば、飛行機のアイディアも持っていたそうだ。
実際に、それらしき機械を試作したらしい。
ただし――
動力が足りず、飛行は実現しなかった。
僕が注目したいのは――
500年前に、すでに飛行機のアイディアがあった、ということである。
ということは――
今から500年後は、どうなっているだろう?
核戦争や環境破壊やエネルギー問題で滅んでいるという話はさておき――
例えば、スペース・コロニーや軌道エレベーターや恒星間飛行船(宇宙船)などのアイディアが、500年後には、ごく当たり前に実現しているかもしれぬ。
もちろん――
レオナルド・ダ・ビンチの時代には、飛行機以外に、もっと荒唐無稽なアイディアが幾つもあったはずである。
それら全てが実現しているわけではない。
とはいえ――
スペース・コロニー、軌道エレベーター、恒星間飛行船のうちの、どれか一つくらいは実現していても、おかしくはない気がする。
その実現の仕方は、僕らの想像を越えているには違いないが――
レオナルド・ダ・ビンチが、今日の航空事情まで想像できていたとは、ちょっと思えぬ。