出先のネット・カフェでメールをチェックしていたら――
急に、コーン・ポタージュが、無性に飲みたくなった。
(さて、どこで飲もうか)
と、思案にくれたが――
近場に適当なレストランなどが思い浮かばぬ。
以前なら、自宅の近くにコーン・ポタージュの飲めるレストランがあったのだが――
今は潰れてなくなっていた。
(まあ、コーン・ポタージュくらい、どこかで飲めるだろう)
と思って、そのままネット・カフェを出、徒歩で家路についた。
途中、どこか適当なレストランに入って、コーン・ポタージュを飲んでから帰るつもりだった。
ところが――
テクテクと半時間ほど歩いたものの、なかなかレストランに行き当たらぬ。
(あ!)
と思い出したときには、すでに通り過ぎたあとだった。
(あの交差点を横にそれると、レストランがあったのに!)
といった具合である。
結局、そのまま家に辿り着いてしまった。
仕方ないので、自宅近くのコンビニエンス・ストアで、コーン・ポタージュのカップを買って、飲んだ。
お湯の量を間違え、妙に薄いポタージュとなった。
――明日こそはレストランでコーン・ポタージュを飲んでやる。
と誓った。
平和な一日だった。