マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

常に決まった相手

 今日は――
 実に様々な人々と、話をした日であった。

 還暦を過ぎた御老人や――
 中学を出たばかりの高校生や――

 アメリカ人や――
 オーストラリア人や――

 頻繁に議論することが何年も続いているような人々や――
 今日、出会って、初めて口をきいたような人々や――

 こういう生活が――
 僕は好きなようなのである。

 色々な人々と、何となく向き合う生活――

 逆に――
 常に決まった相手と、いつも向き合う生活は――
 たぶん僕にはムリである。

 理詰めでは説明するのは難しいのだが――
 とにかく――
 今は、そんな風にしか感じられないのだ。

(「常に決まった相手」なんて、自分自身だけで手一杯だ)
 と思ってしまう。

「常に決まった相手」として真っ先に挙げるべきは――
 自分自身に他ならない。

 人は、物心がついてから、最期の瞬間を迎えるまで――
 常に自分自身と付き合い続けねばならない。

 この付き合いが上手くいっていない限り――
 誰か他の「常に決まった相手」との付き合いが上手くいくわけがない。

 今日まで僕は、ずっと気にしないようにしてきたのだが――
 どうやら、自分自身との付き合いが、上手くいっていないようである。

 これからは――
 少し意識をして、

 ――オレは、ホントは、どうしたいんだ?

 と、問い掛けてみよう。

 わかったつもりが、一番いけない。

 思いがけない内容の返事が――
 自分自身から戻ってくるかもしれない。

 それが済んでから、だな――
 自分以外の「常に決まった相手」を、探し始めるのは――