民主党の小沢代表が代表職を辞すると表明した。
福田首相から連立政権樹立の打診を受け、これに前向きな姿勢をとってみせたにも関わらず、党の幹部たちを従えられなかったことが、辞意の主因のようである。
連立は民主党の足腰の弱さを考えてのことでもあるらしい。
次の衆院選では、先の参院選のような勝利は望めない、とのことである。
一方、多くの報道機関が、今回の連立案を持ちかけたのは福田首相ではなく小沢代表であった、との憶測を伝えた。
これが周囲に疑心暗鬼を生んだりもしたようである。
真相はわからない。
が、
(小沢さんの弱点が出たな)
というのが、僕の感想だ。
連立政権樹立は、日本の国益を考えてのことであろう。
今の日本は外交面で重要な案件を抱えている。新テロ特措法案がらみのことである。
にもかかわらず、いわゆる「ねじれ国会」によって、案件の処理がスムーズに進まない。
これを危惧した結果のことであるならば、連立に前向きな態度は、むしろ柔軟な発想の表れである。
が、柔軟に発想したときほど、周囲への説明がいる。
至極、丁寧な説明が――
小沢氏は、そういう面が若い頃から不得手であったという。
惜しいなと思う。
やはり、この人は参謀役のほうが適職か。